毎日暑い日が続きますが皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか。
7月は文月とも呼ばれており、
その昔、七夕の夜に書物を開いて夜風にさらすことで
書の上達を祈る風習があったことから
そう呼ばれるようになったといわれています。
さて、今回はみなさんがよくびっくりしてしまう
「結膜下出血」についてお話ししたいと思います。
結膜下出血とは、結膜の小さい血管が破れて出血し、白目の部分が真っ赤になることです。
白目の壁(強膜)と白目の表面を覆っている粘膜(結膜)の間に血液が溜まっている状態で、
結膜は透明なので血液の色がはっきり見えるため、真っ赤に見えるのです。
程度は様々で、出血量が少なく点状だったり、
出血量が多く眼球結膜全体を覆うほど広範囲な場合もあります。
自分で鏡を見て気が付いたり、周りの人に指摘されて気付くことが多いです。
中には、ゴロゴロするなぁと異物感を感じて気付くこともあります。
外傷や結膜炎でもみられますが、
結膜のしわが擦れて血管が破れることが主な原因と考えられています。
また、抗凝固薬(血液がさらさらになる薬)を飲んでいる場合は、
出血量が多くなることもあります。
結膜下出血では、痛みやかゆみ、目やになどの症状はほとんどありません。
また、目が見えにくくなったり、視野が狭くなったりする事もありません。
大体の場合、1~2週間で自然に吸収されきれいな白目に戻ります。
時間はかかりますが、出血は吸収されるので心配はいりません。
最後に、出血と充血の違いについて少しお話しておきます。
出血は、血管が破れて血液が出たもので、血管の走行が見えません。
一方、充血は細い血管が拡張した状態をいいます。
蒸し暑い日が続きますが、健康には十分注意し、
お互い元気に猛暑を乗り切りましょう。