『1番と2番どちらが見えやすい?』
だんだんと春の暖かさを感じる季節になりましたね。
気軽におでかけができるようになり、うれしく思います。
さて、私たちは皆様にさせていただいている視力検査の最中に
このようなレンズを使っているのを見たことがあるでしょうか。

「1番と2番(最初と後)でどちらか見えやすい方があれば教えてください」
と、尋ねていると思います。
このレンズはクロスシリンダーといいます。
一部の方から「これは何を調べているのですか」と
ご質問をいただくことがありますので、
今回はそれについて答えていこうと思います。
まず、何を調べているのか。
その答えは、乱視の軸方向(角度)と度数です。
そもそも乱視とは、外からの光が眼に入ってきたとき、
光が一つの点(焦点)としてではなく、
二本の線(前焦線と後焦線)として像を結んだ状態です。
この二本の焦線の距離が乱視度数となります。
私たちは専用の検査器具を用いて二本の焦線の角度と距離を調べ、
レンズを変えて焦点にする作業をしています。
そのときに「1番と2番で見えやすい方があれば教えてください」
と質問をしながら、見え方に差がなくなるまで繰り返して乱視を矯正しています。
ときどき「(検査器具が)ない方が見えやすいけど…」とおっしゃってくださる方がいます。
これも正解です。
二本の焦線の距離が近い状態、もしくは焦点になっている場合は
「1番と2番のどちらも見えにくい状態」になります。
ですが、まだ少し乱視が残っている場合はその乱視も矯正する必要があります。
そのため、1番と2番のどちらも見えにくいとしても、
もし見え方がマシな方があれば教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
ここでお伝えした乱視は眼鏡で矯正ができる乱視ですが、
中には不正乱視といって眼鏡では矯正できない乱視もあります。
乱視の有無に関係なく、もし見え方にお困りの際は、
気兼ねなく当院へ受診に来ていただければと思います。